ソロ・ギタリスト南澤大介、計算された妙技

ソロ・ギタリスト南澤大介、計算された妙技

2017-03-19

5月14日「埼玉★浦和ギターカーニヴァル」開催日まであと2ヶ月を切りました!

毎月フリクション(ボールペン)を3本買う実行委員の高橋龍一に代わりペンを執った木谷です。以前和泉聡志さんの時に少しライティングさせて頂きました。

 

3月に入り、電車に乗ると大学生の袴姿が目に入りますね。

とても麗しく、季節の変わりを実感します。

ご卒業おめでとうございます!

「仰げば尊し」

今回ご紹介しますのは、そうです、この動画で演奏されている、ソロ・ギタリスト、南澤大介さんです!

ギター1本でメロディと伴奏を同時に演奏するスタイル=“ソロ・ギター”。

南澤さんがソロ・ギターに傾倒し始めたのが、高校生の時。

弾き語っていた歌の間奏部分がコード伴奏だけでは間が持たず、ギター1本で弾いてしまえないかと思い、ソロ・ギターの道へ。

次第にソロ・ギターのとりこになってしまったそうです。

 

実は私も何度かソロ・ギターに挑戦し、南澤さん編曲の「海の見える街(「ソロ・ギターのしらべ スタジオジブリ作品集」収録)」も演奏させて頂いた経験がありますが、何にせよベースとなる低音からメロディを同時に演奏する難しさは、例えるならば「脳トレ」に近い感覚でした。

南澤さんが「だんだんムツカシイ曲に挑戦したくなる」という心境は、もうドMだなと思い、南澤さんが大好きになりました。

 

「アレンジ」という言葉が沢山出てきましたが、直訳すると「編曲」です。

乱暴な言い方をすれば、既存の楽曲を、ソロ・ギターへ変換する事ですね。

この「変換」は並のギタリストでは出来ませんけど!!!

メロディ、歌詞、情緒、全て解釈・咀嚼の上で更にソロ・ギターで演奏し譜面にすることは、想像を超える気遣いと、音楽・ギターに強い愛があるからこそだと思います。

私がそんなこんなを感じた1曲。

 

「残酷な天使のテーゼ」

再生回数100万回!

アニメファンも納得、感動のアレンジ!

 

ビートルズ「Here Comes The Sun」

世界中が知る曲を、太陽(Sun)の如く明るいアレンジで。

 

音楽教室ギターレ&エアストではレッスンの中で南澤さんの楽譜を持ってくる生徒さんも多く、実際にレッスンして、南澤さんのアレンジ力を目の当たりにする講師・鈴木真先生に南澤さんの楽譜から思い描く人物像を聞くと

 

「日本を代表するフィンガースタイルギターの重鎮の一人。

恐らくはギター弾きならば必ずどこかで南澤さんのスコアのお世話になっているといっても過言ではありませんね。

 「ソロ・ギターのしらべ」執筆をはじめ、演奏活動はもちろん理論的かつ機知に富んだ分析による教授活動により全国津々浦々のギタリストに影響を及ぼしています。

 超絶テクニックはもちろん、情感溢れるメロディー、絶品の音色、膨大なレパートリー、絶妙なカバーアレンジ力など、そのスタイルはギタリスト羨望の存在です!!!」

ここまで南澤さんの魅力をご紹介しましたが、ルーツ(影響を受けた音楽)も気になりますよね!

ギターレ&エアストのボス(垂石先生)から山のように借りた楽譜にインタビューが記載されていました。

 

「ソロ・ギターに魅かれていくきっかけは、アメリカのウィンダム・ヒルというレーベルに出会ったところから。

所属するギタリストは独自のチューニング(調弦)を駆使し、オリジナリティ豊かな演奏を聴かせてくれた。」とありました。

私はものの3秒でGoogleを起動し、検索。

 

ウィリアム・アッカーマン「Bricklayer’s Beautiful Daughter」

レーベル創設者の一人であり、ギタリスト。

透明感のある音が特徴ですね。

 

マイケル・ヘッジス「Aerial Boundaries」

どこかで聴いたことありますでしょ?

ギターカーニヴァルブログの第1回目でご紹介したペッテリ・サリオラが得意とする「スラム奏法」の第一人者です。

 

打田十紀夫「思い出の鱒釣り」

公式視聴は→こちら!

南澤さんの執筆においても影響し合う、お気に入りのミュージシャンでもあり、良き友人でもあるそうです☆

打田十紀夫さんも「埼玉★浦和ギターカーニヴァル」出演されますから!!!

2回目のブログでご紹介していますので、是非読み返してみて下さい!

 

まだまだご紹介が足りないのですが、南澤さんのホームページにて記載がありました!

是非ご覧になって、またギターの魅力を違う角度から触れて下さいね。

南澤さん公式プロフィールはこちら

 

ソロ・ギターのアレンジには“引き算の楽しさ”があり、休符や消音を南澤さんは大事にされています。

聴き手の気持ちも理解し、「楽に聴けること」を一番大切に、アレンジするそうです。

鳴っている音だけではなく、フレーズの切れ目までもが音楽と語るその背景に、ふと五線譜が見えたような気がしました。

 

まだまだ語り尽くせませんので、5月14日は埼玉会館へご来場頂き、是非南澤さんの生の声でソロ・ギターの魅力に触れ、新しいギターの世界を体感しましょ!

 

木谷

 

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