「埼玉★浦和ギターカーニヴァル2017」開催日まで、とうとう1ヶ月を切りました!!!!
前回に引き続き、実行委員の高橋龍一がお送り致します!
ご好評頂いており、ギターカーニヴァル2017!チケットもう来週にはなくなるであろう枚数です!
お買い求めは本当に、本当にお早目に!これがラストチャンスかも!?
300名ギター大セッションの楽譜も先週からメールにて送付させて頂いております!
楽譜ご希望の方は公式ホームページのメールアドレス(order@saimusic.jp)まで、氏名・当日参加予定の楽器・ご連絡先をご記載の上、ご連絡下さいませ。
こちらのブログ更新もあと僅かになってきました!!
今回ご紹介させて頂くのは、
ギター製作/修理、そしてアンティーク家具の製作なども行う、ギタールシアーの野辺シゲカズさんです!
ギターレ&エアストのボス(垂石)をはじめ、生徒さんまで、ギターのメンテナンスをして頂いております!
いつもありがとうございますm(_ _)m
野辺さんの公式ホームページより、プロフィールを拝借しますと、
野辺さんの祖父は東京下町の江戸指物師。父は師でもあり弦楽器製作家 野辺正二(MASAJI NOBE)。木工職人一家に生まれ、幼少より家業の手伝いをしながら育つ。
大学卒業後、一度は会社勤務をするも、自らの手でものづくりをする仕事に憧れ、父 正二のもとに弟子入り。
1995年渡欧ヨーロッパ各地の弦楽器工房を訪問。日本の木工技術の高さを再確認しつつ帰国。
さらに父のもとで研鑽を積み、2003年に独立。
2005年には浦和に、アトリエ「ミ・エスティーロ」を設立し、クラシックギター製作を中心に、リュート・19世紀ギター等の古楽器の復元・修復、各種弦楽器の修理等を手がけていらっしゃいます。
ギターは、木に弦を張って指で弾く、という、弦楽器の原点です。
大昔、弓矢を使って狩猟をしていた頃、矢を放った際に弓の弦音に気付きました。
指ではじき、弦を短くしてはじき、また弦の太さを変えてはじき、音が変わる事を発見したのが、弦楽器の音の出し方の誕生だそうです。
ポプラ社から1998年に出版された「楽器をつくる職人さん」に野辺手工ギター工房のギター製作工程が記されています。指定図書版と言う事で、一般の書店に出る本ではなく、学校や図書館などで扱われる書籍です。
製作家(ルシアー)の、一つ一つの工程に、ギターと演奏する方への愛が写真と共に綴られています。
ギターを1本製作する期間は大体3ヵ月。
この間の行程は、なんと12段階!
ギターを製作する際の一番初めは、演奏する方の希望に合わせ、乾燥させた木を選びます。先程ギターを製作するのに3ヵ月と表記しましたが、工房の中で製材された木を乾燥する工程があります。
この木を乾燥させるのに少なくとも20~30年、長いもので40年程かかるそうです。
一体なぜ自然乾燥が必要なのか?
「木は、大自然が生み出した産み出しだ貴重な命。音を追及する一方で樹齢300年の木を使ったなら、300年つかえる楽器をつくらなければなりません。」
木を「命」と捉える姿勢。
この一文を読んで、ちょっと身が引き締まりました。
野辺正二さんの先代は江戸指物師。
こちらは、金くぎを使わず、板に凹凸を彫り、組み合わせて家具をつくる職人さんです。
毎日木の声を聴いてきた野辺さんは製作のはじめから終わりまで手作りにこだわっており、常に木と対話しながらすすめているそうです。
過去、野辺シゲカズさんが手がけたギターが一部ホームページに掲載されていましたので、ご紹介致します。
製作されたギターについてのコメントは記されておりませんが、ロゼッタと言われる、サウンドホールの回りや、20フレットのジョイント。写真の撮る角度でも、様々な拘りが見て取れます。
ギターという楽器は木材で作られていますので、湿度などの影響でネック部分が沿ってしまったり、丁寧に管理しているつもりでも長く使ってきたギターなどは弦がビビって正しい音程を出しづらくなったりもします。
ギター製作家の方は作って終了、という訳ではなく、リペア(楽器を最高の状態に調整し直す事)やメンテナンスも重要な木との対話。
音楽・楽器を愛する人々にとってそのリペアに携わる人は良きパートナーなのではないでしょうか?
「弦楽器は15世紀から現存しているものもたくさんあり、時を経るほど材が枯れ、良い音を奏でる様になります。
ヨーロッパでは、店先で家具の修理もしており、楽器だけではなく、家具も代々受け継がれてきていますが、日本では残念ながらほとんどが使い捨てになっているように思います。
野辺シゲカズさんは語ります。
アンティーク家具、無垢材家具を通して、「ものを大切にする」「受け継いでいく」という文化を伝えていきたいと考えます。」
野辺さんの製作家としての作品や考え方に触れてきましたが、どれも素晴らしいものだと感じました。
「モノを大切にする」という熱い気持ちがそこにあると思います。
今まであまり意識してこなかった事が恥ずかしいのですが、僕らが普段使っているギターや家具などは自分ではない誰かが作っているのです、それは少々大げさな言い回しをすると
製作者の想いを「受け継いでいる」のではないかな、、とも思いました。
演奏者が代々と生き続ける楽器。
木の命を借りているという意識をしながら、これからは演奏しようと強く思いました。
それではまた、次回のブログにて!さぁ、この様な面々と出会うフェスにようこそ!
高橋龍一でした!